駆動系セッティング


ウエイトローラー(プーリーに入ってるおもり、略してWR)

チャンバー、ポート加工などでエンジン特性を変える、
変速の違う社外プーリーに変える、
センタースプリングを変える、
等でウエイトローラーもセッティングは必須になります。
チャンバー変えたけど30km/hまでババアに負ける!!とか良くある話ですね(汗

ウエイトローラーは軽くすると変速が遅くなり重くすると逆に変速が早くなります
ウエイトローラーの”軽い”を言い換えるとチャリの軽い段でこぐと加速良いけど足相当速く動かさないと最高速は出ません。
チャンバーなどは回転(足でこぐ早さ)がかなり高いのでもちろん”軽く”ですね。
逆に”重い”を言い換えるとチャリの重い段ですね、加速最悪ですが最高速は出ます。
だから加速を良くして最高速を出す(ウエイトローラーのセッティングを出す)には軽すぎず重すぎずの微妙な所で駆動系セッティングの面白い所でもあります。
出だしから最高速近くまでどれだけパワーバンド内の回転で維持するって事を頭の中に入れておきましょう♪

チャンバーを交換した場合
目安ですがチャンバーを社外品交換するとウエイトローラーは大体ノーマルの半分です、ひとまず今入ってるウエイトローラーを交互に3個取って下さい。
ウエイトローラーを交換する前の最高速と変わらずに加速が良くなれば大体OKです、あとはウエイトローラー買って煮詰めましょう。
加速が一番良く最高速が維持できる重さですね。

センタースプリングを交換した場合
センタースプリングの固い奴を入れるとクラッチ側プーリーの押さえが強くなるので変速の妨げになりますよね。(駆動系とにらめっこして考えて見ましょう!!)
変速の妨げになるって事はウエイトローラーを重くして変速する力を増やさないとダメですねー。
交換後はウエイトローラーを軽くしたような症状になるはずです、今までと変わらなければ交換する必要はありません。
センタースプリングの硬さにもよりますが重くする場合トータル5グラム以内でOKなはずです(たぶん

それと、ウエイトローラーを交換したときはプーリーの表面に油性マジックで線を引いておいてくださいね(ばかちん情報局のなんちゃってハイスピードプーリ参照)

実際走ってみて回転が上がりっぱなしで加速も悪くベルトもプーリーの外側まで移動してない場合は重く。
最高速はなんとか出るけど全く加速が悪い場合は軽く。
ベルトは最高速側まで移動しているが出だしも悪くクラッチがつながったときに回転が落ちたりしたら重いので軽く。
ウエイトローラーセッティングは少しずつ重くしたり軽くしたりしていって一番加速もあって最高速も出た所だから単純に考えればあまり難しくないです。

プーリーボス、ワッシャー(プーリーの中心にある金属の筒状の部品)

プーリーボス、ワッシャーは厚みによって変速の特性を変更する事ができます。
プーリーボスを短いのに交換すると今までよりプーリーとドライブフェイスの間が狭くなって最高速を稼げますが、
短くしすぎると初期状態(変速していない状態)のベルトの位置がプーリーの中心から離れてしまうので出だしが悪くなります。
逆に長くすると加速重視になり、やりすぎると最高速が落ちます。

ワッシャーを外すとプーリーボスを短くするのと同じで
今までよりプーリーとドライブフェイスの間が狭くなって最高速を稼げます。
元々ベルトが削れて厚みが細くなった時に外す物なのでベルトがまだ全然減ってなかったら外す必要はないかも??

ボスを短くしたり、ワッシャー外す時の注意ですが、プーリーとドライブフェイスの隙間には限界がありますよね、プーリーとドライブフェイスが当たったらそこまでです(汗

クラッチスプリング(クラッチシューに取り付けるちっこいバネ)

クラッチスプリングはクラッチミートタイミング(クラッチを繋げるタイミング)を決めます
スクーターのクラッチは遠心クラッチ方式で、ある程度の回転を超えるとクラッチの重みの遠心力で
クラッチスプリングを伸ばしてクラッチアウターにシューが当たり、駆動を繋げます。
ってことはクラッチスプリングを硬くするとバネを伸ばすのにいままでより多くの遠心力が必要になり、ミートタイミングが高回転側に移動します。
逆にやわくするとミートタイミングが低回転側になります。
チャンバーを社外にしたりポート加工をすると低回転がスカスカになり低回転が使えなくなります、
そこでスプリングを硬くする事によりスカスカな低回転部分を外して高回転から駆動を繋げる事ができます。
ミッション車で言うと半クラですね。
出だしが悪くなった、復活させたい!!などの時にクラッチスプリングを硬くしましょう♪
ちなみにクラッチ側プーリにあるトルクカムという構造のおかげでクラッチが完全にミートするまでプーリーは変速しません!!

センタースプリング(クラッチ側プーリーに取り付けるでっかいバネ)

センタースプリングは主に変速して一度閉じたプーリーを開く役目をします。
もしセンタースプリングが無いと・・・変速しっぱなしで再加速不能です。
よく耳にする”駆動系の熱ダレ”
センタースプリングも金属です、金属は熱で柔らかくなりますよね、長時間走ると駆動系の摩擦熱でスプリングがやわくなり
プーリーもセンタースプリングの抵抗が無くなって、すぐ変速してしまい加速が鈍ります。
そして、一度閉じたプーリーを開く力が弱くなるので再加速ができなくなります。
50キロ出してアクセルオフにしたら50キロから加速しねぇ!!
これが熱ダレですね、このような現象が出る場合はセンタースプリングを硬くする必要があります。
社外品で20%UPとかありますが20%はやりすぎ・・・
交換する際は5%ぐらいから試してみましょう。
チャンバーなどを社外に交換した場合も駆動系も今までより物凄い回転で回るので熱も発生してタレます。
このときも同様に5%ぐらいから試してみましょう。

ここで注意して欲しいことがあります
センタースプリングは変速の妨げをする程の大きな抵抗です、硬くしてウエイトローラーも重くすると駆動系の動きは今までと変わりませんが
抵抗が明らかに増えています、もちろん20%を入れるとなると明らかに加速、最高速共に悪くなります。
どうせ買うなら硬い奴!!ってのはやめましょうね・・・

それとスプリングが長いやつと短いやつがあります。
特性が違うので注意しましょう、個人的には長い奴が好き。
短い奴は奥で粘りすぎて最高速落ちました(汗

プーリーの端までベルトが移動しない場合は!?

プーリーとドライブフェイスの隙間がベルトの幅より広い時
ドライブフェイスかプーリーの加工が必要になります(ばかちん情報局のなんちゃってハイスピードプーリ参照)

ベルトの長さが足りない時
クラッチ側プーリーの中心限界までベルトが移動しているがベルトの長さが足りずプーリーの端まで移動できない状態です。
ベルト長いやつ買うかクラッチ側プーリーの加工が必要です(ばかちん情報局クラッチ側プーリー加工参照)

ベルトの厚みがありすぎる時
新品ベルト等で厚すぎてもクラッチ側プーリーの中心までベルトが移動できずにプーリーの端まで移動できません。
原付で旅に出ましょう(死

その他、単純にウエイトローラーが軽い、プーリーとボスとの動きが渋い、ランププレートの動きが渋いなどがあります。

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