キャブレターとはガソリンと空気を混ぜて霧状に噴射するところです チャンバーやパワーフィルターなどを着けると空気とガソリンの割合のバランスが崩れるためキャブセッティングをしないとダメです。 1.エアスクリュー |
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キャブをばらす前に、まずキャブにたまってるガソリンを抜かないといけないので矢印のネジを緩めてガソリンを抜いて下さい 別に抜きたくない人はそのままばらしていいです。 |
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キャブを下から見た図です ガソリンを抜いたら矢印のネジを外して下さい |
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外すとこんな感じになります
1.メインジェット |
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右がメインジェットで左がスロージェットです マイナスドライバーで外します ジェットの穴に詰まりや、汚れがある場合は、細い糸状の物で掃除しましょう。 |
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キャブの一番上にあるネジを外すとこんなのがでてきます アクセルを回すと筒状の物が上がり燃料と空気をエンジンに送り込みます。 1の方がエアクリ側で2の方がエンジン側です |
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上のをばらすとこんな感じになります
1.ジェットニードル |
キャブセッティング方法(自己流なので全て鵜呑みにしないこと、あくまで参考です)
まず今の状態でガソリンが濃いか薄いかを調べてください
濃い場合
プラグが黒い
エンジン音がこもった感じになる
高回転が伸びない
もろ濃い場合はスロットルを開けるとエンジンがボゴッボゴボゴッと言いながら止まりそうになるが、そのまま開けててもエンジンは止まらない
吸排気に抵抗が増えると濃くなります
煙を良く吐く、排気が臭い等
薄い場合
プラグが白っぽい
回ることは回るが何かパワーがない
ふかした後回転の戻りが遅い
もろ薄い場合はスロットルを開けるとボウーッ(謎)と言いながらエンジンが止まります
吸排気系の抵抗が少なくなると薄くなります(チャンバーやパワフィルを付けたとき)
ポート加工をした場合も薄くなります
注意!!薄いままでフルスロットルしまくってるとピストンとシリンダの油膜が切れエンジンが終了します
メインジェットの濃さをプラグで判断する
フルスロットルを多めに使い、ラストに300メーターほどフルスロットルしてキーをOFFにします
その後すぐにプラグを見て下さい
↑車種や状態によって異なります
いつも真っ白で色が出ない場合はエアスクリューやスロージェットのセッティングが出ていない場合が有ります
エアスクリューの調整方法
まずアイドリング調整ネジをすこし締めてアイドリングの回転数を上げます
回転を上げたらエアスクリューを回して一番回転が高くて安定するところにします
まず、アイドリングが止まりかけるぐらい締め込んで、そこからどんどん緩めていくと回転が上がって行きます。
そして一番高くなったらそこを境にどんどん回転が低くなって行きます
その境目が大体のセッティング場所ですが目安程度に考えて下さい。
しかし、この方法だと薄目にセッティングが出てしまいます。
それだけではちゃんとしたセッティングが出ないのでスロットルを回して吹け上がりが一番いいところに微調整します
薄いと、、、
とガバッとスロットルを開けた時にモォォォーと言ったり一瞬回転が落ち込みます
ふかしたときの回転の戻りが悪くなります
低回転のトルクも弱くなります。
濃いと、、、
アイドリングで煙りを吐きます
エンジンが暖まってるのにアイドリングでプラグが真っ黒になります
吹け上がりが悪くなります
ニードルのセッティングが薄かったり濃いままセッティングしたりすると
低回転がもろ濃くなったり薄くなったりするので同時にニードルのセッティングも考えましょう。
これはどこかのセッティングを変えるたびに行って下さい
ガソリンの濃さを変えれるパーツ
低回転=低負圧 高回転=高負圧
低気温、エンジンが暖まってない→薄くなります
高気温、エンジンが熱い→濃くなります
メインジェット
大体全域の回転でガソリンを噴射してますが、高負圧の時のガソリン供給がメインです
メインジェットの番手を下げると薄くなり、上げると濃くなります
目安はチャンバー交換で5~20番上げ程度
パワフィル交換で2~5番程度
スロージェット
これも大体全域の回転でガソリンを噴射してますが、低負圧の時のガソリン供給がメインです
スロージェットの番手を下げると薄くなり、上げると濃くなります
ニードルのセッティングで一番下になったり一番濃くなったりした場合はスロージェットを考え直しましょう
エアスクリューセッティングも同様です
ジェットニードル
メインジェットから出すガソリンの量を調整できますしかし、フルスロットルの時はほぼ関係ないです
主にスロットル全閉から全開近くまでのガソリンの量を調整できます
調整はニードルクリップで調整し、クリップを下げるとジェットニードルが上に上がってガソリンが出やすくなり濃くなります、逆に上げると薄くなります
ニードルとスロージェットとエアスクリューのセッティングが一番難しいので総合的に考えないといけないです
エアスクリュー
スロージェットから出るガソリンの量を調整できます
締め込む(負圧を高める)と濃くなり、緩めると薄くなります
締め混んでから大体1~2回転以内にセッティングが収まらなかった場合はニードルとスロージェットを見直しましょう
ばこま流セッティング手順
まずはメインジェットですパワーフィルターなら2~5番上げほどで
チャンバーなら5~20番ほど上げて下さい
ボアアップは15~25番くらいかな??
メインジェットを交換したらエアスクリューもついでに調整して下さい
そしてプラグのチェックをしてみて下さい
※プラグの焼けはプラグの番数などにも影響があるので目安です。
それでプラグの焼け具合を目安に高回転の伸びが良く最高速が一番出るまでメインジェットの交換を繰り返して下さい
これで調子が良かったら終わりです
セッティングをしてエアスクリューが締め込んだ状態から0.5回転から2回転の間でセッティングが出なかった場合や回転の上がりがスムーズでは無い場合はジェットニードルで調整して下さい。
0.5回転以内だったら濃くしないといけないのでニードルクリップを下げてください
2回転以上だったら薄くしないといけないのでニードルクリップを上げて下さい
ニードル調整はなるべく1~1.5回転になるようにする
もちろん変える度にエアスクリュー調整をしてくださいね
そして、エアスクリューの調整がニードルの最上段か最下段で出てしまったらスロージェットを交換して下さい
最上段だったらスローを濃くして最下段だったらスローを薄くして下さい
ここではなるべくクリップが真ん中でセッティングが出るようにする
これらを変えるとメインジェットのセッティングが変わってくるのでもう一度メインジェットのセッティングからやり直してこれを繰り返して下さい
目安に過ぎないけどプラグはきつね色でクリップが真ん中でエアスクリューが締め込んだ状態から1~1.5回転で出れば大体大丈夫だと思います。
キャブセッティングは高回転はちょうどいいけど中回転は薄く低回転が濃いとか良くあるので
全域でガソリンと空気がちょうど良い比率になるようにしましょう。
ひとまずこれを4回ぐらい繰り返せば大体は出ます←マジめんどくせーよ
キャブセッティングが難しいスクーターの場合はウエイトローラーを重めにして行うとトルクの違いが体感しやすくなるのでやりやすいですね、
症状で判断するキャブセッティング法(目安)
症状 | 原因 | 対処 | |
スロットル全開で | エンジン音がモォとなって回転が落ち込む(息つき) 異常燃焼(ノッキング、デトネーション) デトネ起こすとチリチリ音がします 焼き付き トルクが無く加速が悪い プラグが白く焼ける トルクも無く最高速も出ない |
薄い | メインジェットの番数を上げる 大幅に上げても直らない時はフロートバルブ付近の穴詰まり、フューエルチューブ、コックの詰まりを点検 油面が低い時はフロートバルブで調整する |
スロットル全開で | 最高回転数が低い 加速は良いのだが最高速が伸びない オーバーレブが少ない モモモモとエンジンが言って回転が伸びない(ぼこつき) 吹け上がりが鈍い パワー、トルク不足 プラグが黒く焼ける |
濃い | プラグの色を見ながらメインジェットの番号を少しずつ下げる プラグの焼けがきつね色になればOK 直らない場合はキャブがオーバーフローしている場合もある、油面調整しましょう。 |
スロットル開度1/4~3/4で | 息つき 異常燃焼(ノッキング) 失速 |
薄い | ジェットニードルのクリップを一段下げる |
スロットル開度1/4~3/4で | もたつく ぼこつく 加速が悪い |
濃い | ジェットニードルのクリップを一段上げる |
スロットル開度1/8~1/2でで | 息つき ノッキング 失速 |
薄い | ジェットニードルのクリップを下げる ジェットニードルの径を細い物に交換 ニードルジェットの番数を上げる |
スロットル開度1/8~1/2で | もたつく ぼこつく 加速が悪い |
濃い | ジェットニードルのクリップを上げる ジェットニードルの径を太い物に交換 ニードルジェットの番数を下げる |
低速、アイドリングで | 回転が不安定 エンストする |
薄い | スロージェットの番数を上げる エアスクリューを締める |
低速、アイドリングで | 黒煙が出る 音が鈍い エンストする |
濃い | スロージェットの番数を下げる エアスクリューを緩める |
スロットルを急に開けたとき | レスポンスが悪い ぼこつく |
濃すぎ又は薄すぎ | エアスクリューを緩める ジェットニードルのクリップを上げる |
スロットルを急に開けたとき | 回転の戻りが遅い 開けた瞬間エンジンが止まる 開けた瞬間一息おいて吹け上がる |
薄い | エアスクリューを締める ジェットニードルのクリップを下げる スロージェットの番数を上げる |
スロージェット | エアスクリューを調整してもエンジンの調子は変わらない | 濃すぎ又は薄すぎ | スロージェットの番数を変える |
覚えておきたいこと
エンジンが始動しにくい場合
話は変わりますが、エンジンを一日かけなかったらなかなか掛からない
っていう事ありませんか?
エンジンが掛かりにくい原因としてはフロート室の中のガソリンが時間が経つに連れてどんどん減っていると起きます、
要するにガス欠状態になって、再びフロート室にガソリンが満たされるまでキックを何発をしてるって事です。
それを防ぐにはキャブのガスケットを新品に交換するか、液体ガスケットを薄く塗ると効果的です。
これをする事により無駄なガソリン垂れ流しを防ぐので燃費も良くなりますね。
キャブセッティングするためにガソリン抜いてエンジンなかなか始動しない時
こういう場合は強制的にフロート室にガソリンを貯めます
方法はキャブの吸い口を塞ぎます、すると負圧が高まり、負圧式のガソリンコックが開くという訳ですね
これはエンジンが始動しにくい時、負圧が高まり濃くなるので寒い時にエンジンが掛からない時などに使えます
スロットル開けてないのに回転が勝手に上がったり、回転の戻りが遅い現象がどうしても治らない場合
これは大体二次エアの吸い込みが考えられます、二次エアとはキャブの吸い口以外の場所から空気を吸ってると言うことです、要するに空気を吸うことによってガソリンが薄くてもエンジンは回ることが出来ますよね
インマニのひび割れやつなぎ目の隙間が無いかどうか確かめてみましょう。
あと、スロットルバルブのすり減りによって隙間が出来ている場合もあるので気を付けましょう
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